「子どもが生まれる前は本が好きだったのに、今は読めない・・・」
そんなママは多いのではないのでしょうか。
私も子どもが生まれた時は生活が不規則で、
ある程度大きくなってからは子どもの相手でまとまった時間がまったく取れませんでした。
さらに産後はホルモンの影響で頭が集中することが難しい時期でもあります。
それでも本が読みたいお母さんにおすすめなのが『児童文学』です。
忙しく寝不足な日々でも、優しい文体で長すぎない児童書はちょっとした気分転換に最適です。
そこでおすすめの児童書を三冊紹介します。
- 1,『小さな家のローラ』ローラ・インガルス・ワイルダー (著)、 安野光雅(絵・監訳)、朝日出版社
- 2,『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (著)、徳間書店
- 3,『モモ: 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』ミヒャエル・エンデ (著, イラスト)、岩波書店
1,『小さな家のローラ』ローラ・インガルス・ワイルダー (著)、 安野光雅(絵・監訳)、朝日出版社
可愛い絵とともに昔ながらの自然の中での暮らしに思いを馳せたい方へおすすめ。
「小さな家のローラ」は「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」などで知られる
アメリカ西部開拓時代の体験をもとにした自伝的小説「小さな家」シリーズをもとにしています。
子どもの頃の著者ローラの家族との生活や家族からドキドキするような危険、
今でも聞くような甘やかされて育った子どもの失敗談など、
歴史を感じつつも変わらない人間ドラマが楽しめます。
そして作品中にでてくる食べ物がとにかく面白い!
手作りコーンフレークや豚のしっぽを焼いたものといった、
難しい現代日本人には、なかなか用意できないような食べ物が、
子どもの頃の著者のわくわく感とともに描写されています。
また数々の美しい絵本で知られる安野光雅さんの挿絵もおすすめです。
可愛らしいだけでなく、麦わらの編み方や馬を利用した脱穀機の様子など
文章だけではわかりにくい表現を挿絵で補ってくれます。
2,『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (著)、徳間書店
日本人ならだれでも知っているスタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」の原作です。
ハウルの動く城シリーズは全3巻ありますが、こちらはその一巻目です。
映画のストーリーはこちらの一巻の中から作られています。
映画版とは違い登場人物も多く展開も違うためギャップはあるかもしれませんが、
映画ではあまり言及されないソフィーの能力や
義理の母の背景などにも触れられており、物語を深く知りたい方には特におすすめです。
ちなみに、二巻にあたる『ハウルの動く城 2 アブダラと空飛ぶ絨毯』では
ハウルがソフィーの尻にしかれているところが見られます。
舞台はガラッと変わりますが、二人のその後が知りたい方にもおすすめです。
3,『モモ: 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』ミヒャエル・エンデ (著, イラスト)、岩波書店
冒険ファンタジー『はてしない物語』で知られるミヒャエル・エンデの作品です。
ひとりぼっちで円形劇場跡に住む小さな女の子モモが主人公です。
彼女は町のみんなとののんびりした時間がすきでした
しかし、「時間泥棒」たちが現れ、町の人々からおしゃべりやゆっくりした時間を奪っていきます。
これに気付いたモモはちょっと変わった仲間たちとともに、時間泥棒たちと対決します。
子育て中は時間に追われて余裕がなくなりがちですよね。
私はそんなときにこのモモを思い出して、
「あ、時間泥棒がきてたな。」と一度冷静になれるように心がけています。
子どもとの時間はかけがえのないものですが、大変ですよね。
そんなときはこちらの本を少しずつ読んで気分転換してみてくださいね。
女の子たちの冒険ストーリーで日常のばたばたが少しでも忘れられるといいですね。