本日、8月6日は広島に原爆が落とされた日です。
原爆投下から77年が経って、日本では戦争の記憶が薄れつつあるのではないでしょうか。
こんな日に子どもと読みたい絵本『へいわとせんそう』を紹介します。
『へいわとせんそう』谷川俊太郎(文)、Noritake(絵)、ブロンズ新社
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白地に無表情の顔が浮かんでいる印象的な表紙です。
この絵本を図書館や本屋さんで見かけたことがある方は、多いのではないでしょうか。
『へいわとせんそう』では、堅苦しいことや教訓めいた話しはありません。
ただ戦争が起きた時と今の日常を淡々と比較していく絵本です。
平和な時、お父さんはぼくと遊んでくれる。
戦争があった時、お父さんは一人で戦場で戦っている。
平和な時、私は勉強をしている。
戦争があった時、私は何もしていない。
学校では「戦争はいけないこと」として習いますが、インターネット上や恥ずかしいことに政治家などから戦争を賛美する声が聞こえることがあると思います。
普通の市民として戦争に巻き込まれた場合、この絵本のように生活が変化するかも知れませんね。
子どもでも、戦争はどのようなものか実感として得られる絵本です。