Family & Me Books Blog

~親をたのしむ絵本時間~

どうしても触りたい子ども心をくすぐる『ぜったいにおしちゃだめ?』

毎日の子育てのなかで「さわっちゃだめ!」「なんど言ったらわかるの!」
なんて叱ることって多いですよね。
それこそ一番言っているセリフがこの二つかもしれませんね。
 
そんな親の悩みを楽しい遊びにしてしまう絵本
『ぜったいにおしちゃだめ?』を紹介します。
 
『ぜったいにおしちゃだめ?』ビル・コッター (著)、サンクチュアリ出版
 
あらすじ
『このえほんには、1つだけルールがあるよ それは、 “ぜったいにおしちゃダメ” ということ。』
こんな導入から始まります。
 
主人公はモンスターの「ラミー」
ぜったいに押してはいけないボタンを見せてきたかと思うと、
『ちょっと押してみない?』なんてささやきます。
 
このボタンを押してはだめ、このボタンのことを考えてはだめ!
ボタンのことが気になって気になってしかたがなくなってしまいます。
 
さあこのボタンを押すとどうなってしまうのでしょうか?
 
感想
アメリカで出版されて大ヒットした絵本です。
『押しちゃだめ!』と言われると押してくなってしましますよね。
 
うちの子は「ボタンを押しちゃだめ!」と言われる前に連打していました。
そんな見ただけで押したくなる、いかにもなボタンが表紙です。
 
ボタンを押すごとに思ってもないことが起きます。
げらげら笑いながら楽しめるので、暑い日のおうち遊びの時間にぴったりです。
 

8月6日の原爆忌に読みたい『へいわとせんそう』

本日、8月6日は広島に原爆が落とされた日です。

原爆投下から77年が経って、日本では戦争の記憶が薄れつつあるのではないでしょうか。

 

こんな日に子どもと読みたい絵本『へいわとせんそう』を紹介します。

 

『へいわとせんそう』谷川俊太郎(文)、Noritake(絵)、ブロンズ新社

 

 

白地に無表情の顔が浮かんでいる印象的な表紙です。

この絵本を図書館や本屋さんで見かけたことがある方は、多いのではないでしょうか。

 

『へいわとせんそう』では、堅苦しいことや教訓めいた話しはありません。

ただ戦争が起きた時と今の日常を淡々と比較していく絵本です。

 

平和な時、お父さんはぼくと遊んでくれる。

戦争があった時、お父さんは一人で戦場で戦っている。

平和な時、私は勉強をしている。

戦争があった時、私は何もしていない。

 

学校では「戦争はいけないこと」として習いますが、インターネット上や恥ずかしいことに政治家などから戦争を賛美する声が聞こえることがあると思います。

普通の市民として戦争に巻き込まれた場合、この絵本のように生活が変化するかも知れませんね。

 

子どもでも、戦争はどのようなものか実感として得られる絵本です。

8月5日はハシゴ車の日!はしご車の絵本『しゅつどう!しょうぼうたい』

はてなブログのグループ機能を知って、さっそく登録してみました!

 

さて今日はなんの日?8月5日ははしご車の日です。

はしご車の日は、は(8)しご(5)の語呂合わせで、

国内の90%の「はしご車」の製造・販売を行う株式会社モリタホールディングスによって制定されました。

当たり前ですが、はしご車の会社ってあるんですね。

 

そこで、お子さんが大好きなはしご車がじっくり見られる絵本を紹介します!

 

『しゅつどう!しょうぼうたい』鎌田 歩(作・絵)

 

 

乗り物の絵本『走れ新幹線「はやぶさ」』などで知られる鎌田 歩さんの絵本です。

リアルタッチで描かれる乗り物は迫力満点!

 

消防署ではたらくお父さんの一日を追いながら、消防士のお仕事や消防車の仕組みについて知ることができます。

街中でハシゴ車が出動する場面では、俯瞰したアングルでハシゴ車やポンプ車、パトカーを上から見られます。

他の車と比べてもハシゴ車は大きいことがよく分かりますよ。

 

鎌田 歩さんの乗り物の絵本の中でも、セリフが多くブルルルルなどの擬音も多いので、

ぜひお子さんと真似しながら楽しんでみてくださいね。

数字を数えはじめたお子さんへ『100』

お子さんの指をつかって「1、2、3…」と一生懸命数を数える姿って可愛いですよね。

でも両手で数えられる数より大きい数はなかなか実感がもてませんよね。

 

『100』名久井 直子(著)、井上 佐由紀(写真)

 
小さなお子さんにとっては、100は途方もなく大きな数字に感じるかもしれません。
 
『100』では子どもたちにとって身近な
ふうせん、積み木、スーパーボール、どんぐりなどが、
見開き一面に100個集められています。
100ってどのくらい?と感覚的に理解できますよ。
 
うちの子は読むたびに自分で100まで数えたがるので、意外と時間もつぶせます。
金太郎あめの顔を見て「これはなんの顔?」、
スーパーボールを見ては「このボール、何色と何色?」など
毎回新しい発見をして楽しんでいます。
 
白い背景にカラフルなモチーフが並べられており、大人も楽しく読めるオシャレな絵本です。
ぜひ親子で100個を体験してみてくださいね!

素の動物たちが見られる絵本『からだがかゆい』

「夏休みだけれど、暑いから動物園はちょっと…」

そんなパパ、ママに朗報です。

動物の写真絵本を読んで、動物をじっくり観察するのはいかがですか?

 

『からだがかゆい』岩合日出子(文)、岩合光昭(写真)

 

珍しい動物たちが体をかいている写真だけを集めた絵本『からだがかゆい』です。

猫の写真でお馴染み岩合光昭さんが撮影して写真に、奥さんの岩合日出子さんが文章を書いています。

 

身体がかゆくなってしまった動物たちは、びっくりするような体勢で、あらゆるもので身体をかきます。

「身体が柔らかいね!」

「こんな硬いものでかいて痛くない?」

などぜひお子さんと感想を言い合いながら楽しんでみてくださいね。

 

岩合さんご夫妻の絵本はいくつかシリーズがありますが、

どれもなかなか見られない動物たちのユニークな姿が楽しめます。

こちらが気に入ったら、ぜひ他の絵本も読んでみてくださいね。

 

おにごっこ・かくれんぼ好きのお子さんに『ぼくにげちゃうよ』

小さい子どもは「おにごっこ」や「かくれんぼ」が好きですよね。

 

大人からは丸見えなのに、

大好きなパパ、ママに見つけてもらえることを想像してにこにこしているお子さんを見ているとこちらまで笑顔になってしまいます。

そんな「おにごっこ」「かくれんぼ」好きなお子さんにおすすめな絵本

『ぼくにげちゃうよ』を紹介します。

 

『ぼくにげちゃうよ』マーガレット・ワイズ・ブラウン(作)

 

 

主人公はうさぎの男の子です。

ある日のこと子うさぎはどこかに逃げ出したくなります。

 

「ぼくにげちゃうよ」と子うさぎが逃げ出し

いろいろなものに変身して隠れてしまいます。

でもお母さんはそんなことはお見通し。

 

「おまえが逃げたら、母さんは追いかけますよ。」と

もっともっと強力なものに変身して子うさぎを追いかけます。

 

子うさぎとお母さんうさぎのテンポの良く微笑ましい会話で物語が進行します。

外へ冒険にでたいのに、最後には安心できるお母さんの元に帰りたい。

そんな幼児の可愛らしい心理が描かれています。

繊細なモノクロのページと青が目を引くカラーページのコントラストもみどころです。

 

逃げたがり、隠れたがりのお子さんを持つパパ・ママへおすすめの一冊です。

7月30日はうめぼしの日!思わずすっぱ〜い気持ちになる梅干しの絵本

今日はなんの日?7月30日は『梅干しの日』です。

 

日本有数の梅干しの産地である、和歌山県日高郡みなべ町の東農園が2004年に制定した記念日です。

古来より、『梅干しを食べると難が去る』ということこら、

7(なん)が30(さる)の語呂合わせから制定されました。

 

見ているだけですっぱい口になってしまう梅干し。

小さいお子さんでも、好きな子は多いですよね。

梅干しの日におすすめする、梅干しの絵本を紹介します!

 

『うめぼし』石橋國男(指導)、辰巳芳子(料理)、山本明義(写真、フレーベル館

www.froebel-kan.co.jp

 

みるからにすっぱそうな大きな梅干しが表紙の絵本『うめぼし』です。

料理研究家の辰巳芳子さんが梅干しを作る過程を写真でみられます。

見ているだけで、おいしそうですっぱそう!

 

フレーベル館のだいすきしぜんシリーズは30巻ほどあります。

リアルタッチの絵で自然の生き物の生態や食べ物、

影のような現象まで学べておすすめです。

 

残念ながら、『梅干し』は

現在Amazon楽天共に取り扱いがありません。

ぜひお近くの図書館で探してみてくださいね。

 

『うめぼしさん』かんざわ としこ(文)、ましま せつこ(絵)、こぐま社

 

懐かしい可愛らしい絵の『うめぼしさん』

こちらも梅干しができるまでの絵本です。

まるで詩のような歌うような文章に思わず

『うめぼしさん、うめぼしさん』と口ずさみたくなります。

 

いよいよ夏本番といったような猛暑がやってきましたね。

梅干しを食べて夏を乗り切りましょう!