Family & Me Books Blog

~親をたのしむ絵本時間~

西巻茅子展を楽しむためにおすすめ絵本5選

西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」が、
2022年4月9日~6月5日 調布市文化会館たづくりにて開催されています。

こちらの原画展をより楽しめる絵本5冊を紹介します。

 

西巻茅子さんってどんな人?

東京芸術大学を卒業後、
版画を制作しながら幼稚園の一室を借りて絵画教室を始めました。
そこに通う子どもたちの絵のすばらしさに触発され絵本の制作を始めました。

1967年に『ボタンのくに』で作家デビューをし、
それから50年以上の作家生活で100冊以上の絵本を出版されています。


おすすめ絵本5冊

1,『わたしのワンピース』にしまき かやこ(著)、こぐま社

 

ロングセラーの絵本『わたしのワンピース』
うさぎさんが真っ白な布でワンピースを作ります。
そのワンピースをきてお花畑を歩くと白かったワンピースがお花畑になります。

次はどんな柄になるのかな?とわくわくしながら読み進められる
西巻茅子さんの代表作です。

2,『いえでをした てるてるぼうず』にしまき かやこ(著)、こぐま社

 

お出かけするみんなにお願いされ、がんばっていい天気にしたのに
てるてるぼうずはいつもお留守番。
家出してやる!とぷんぷん怒って出かけます。
てるてるぼうずはいったいどこに行くのでしょうか。

子どもが大好きなてるてる坊主をクレヨンで暖かに描いた作品です。

 

3,『ぼくたち1ばんすきなもの』にしまき かやこ(著)、こぐま社

みつごのこぶたと一緒に数字を楽しむ絵本です。
こぶたたちと遊びながら数字に触れましょう。

刺しゅうとアップリケで作られた思わず触りたくなる優しい風合いの絵本です。

 

4,『はけたよはけたよ』神沢利子 文、 西巻茅子 絵、偕成社

 

ひとりでパンツをはけないたつくんが、裸のまんまで外に飛び出します。
すると動物たちにしっぽがないぞと笑われるユニークな一冊です。


思ったようにパンツを履いてくれないお子さんも多いはず。
たつくんと一緒にパンツを練習してみましょう。
トイトレ前のトイレに興味を持ち始めたお子さんにおすすめです。

 

5,『えのすきなねこさん』西巻茅子(著)、童心社

 

絵のすきなねこさんは毎日絵を描いています。
自分はとっても素敵なことだと思っていますが、
いろいろなお友達からなぜ仕事もせず毎日絵を描いているか尋ねられます。

西巻茅子さんは優しいタッチで幼児向けの絵本を多く描かれていますが、
こちらは力強いタッチの少し大きいお子さんや大人も楽しめる絵本です。
好きなことを続けることは難しいことですが、
毎日続けた先にねこさん見つけた喜びに共感できると思います。

 


以上、西巻茅子展を楽しむためにおすすめ絵本5選でした。

【イベント】西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」に行ってみた

『西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」』に行ってきました。


『わたしのワンピース』で知られる西巻茅子さんの原画展です。
入場料は無料。もちろん調布市民ではなくても、どなたでも入場できます。


こちらでは70点もの原画が展示されていますが、会場はそこまで広くなく、
大人一人であればさっとみられるコンパクトな内容になっています。
今回は一人で見学に行ったのですが、次回は子どもと一緒に行ってみようと思います。

原画はリトグラフで描かれた『わたしのワンピース』や
刺しゅうとアップリケで作られた『ぼくたち1ばんすきなもの』など
さまざまな作風の絵が見られて見ごたえがありました。

展示されている原画は、絵本の一部を抜粋したもので本文はありませんが、
タイトルと内容紹介が最初にあり、原画も大まかなストーリーがわかるように展示されています。
絵本の内容がわからなくても楽しめます。

受付では西巻茅子さんの絵本とグッズが販売されているため、
気に入った方はそちらでお買い求めくださいね。


絵は小さめで大人の目線で展示されているため、
小さなお子さんと見学される方は常にだっこになると思います。
ヒップシートや抱っこひもを持っていくことをおすすめします。

調布市文化会館たづくりのホールにも『わたしのワンピース』のパネルが展示されており、
記念写真も撮れますよ!
展覧会内部も写真撮影可。展覧会の最後にも撮影ブースがあります。
ホールは少し暗いので、家族で写真を撮るには展覧会内の撮影ブースがおすすめです。

ぜひご家族で足を運んでみてくださいね。


【イベント】

西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」

■開催日
 2022年4月9日(土) 〜 2022年6月5日(日)

■開催時間
 10:00~18:00 
 ※会期中の休館日は以下のとおり
 4月25日(月)・26日(火)、5月23日(月)・24日(火)

■入場料
 無料

■会場
 調布市文化会館たづくり
 展示室(たづくり1階)

■公式HP

西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」 | 公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団

 

 

こちらの記事もおすすめです。

 

familyandme-books.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

【0,1,2,3歳】待ち時間におすすめ!しかけ絵本5選

病院の待ち時間や移動中は、お子さんにとって退屈になりがちですよね。

 

「長いお話しの絵本は声が気になって心配、おもちゃは遊ぶ場所がない・・・」

そんなときは手軽に遊べるしかけ絵本がおすすめです!

しかけで遊べる絵本を5冊紹介します。

 

1,『やさいさん』tupera tupera 著、学研プラス

楽しいしかけ絵本も横に広がると周りの迷惑になるかも・・・と考えがちですよね。

こちらは上にページが広がるしかけ絵本です。

 

土の中はどうなっているの?

畑に生えている野菜を上にめくって収穫します。

ページをめくると大きなページとなり、野菜が『すっぽーん』と飛び出します。

野菜にユニークな顔がついており、いないいないばあのように遊ぶことができます。

 

また絵は野菜の葉の特徴がしっかりわかるようになっているため、

どの葉がどんな野菜につながっているか食育にもおすすめです。

 

2,『ふわふわだあれ? (NEWぴよちゃんとあそぼ!)』いりやま さとし 著、学研プラス

ふわふわとした布を触って感触を楽しむことができるしかけ絵本です。

やわらかな動物のおしりやおなかを触って、なんの動物の毛か当てましょう!

普段は「触っちゃだめ!」と怒る機会の方が多くなりがちですが、

それぞれ違う触り心地に興味津々で触ってくれるはずです。

 

ボードブックのため丈夫で落としても安心です。    

 

3,『とびだす!うごく! どうぶつ』わらべ きみか 絵、小学館

手のひらサイズのしかけを動かして遊ぶ絵本です。

ページをめくるとダイナミックに動物たちが飛び出します。

小さいながらもしかけが凝っていて、触って動かして楽しめます。

 

小さいため荷物が多くなりがちな低年齢のお子さんとのおでかけにおすすめです。

 

4,『ふわふわゆびにんぎょうえほん なにして あそぶ』佐古 百美 絵、金の星社

ふわふわの指人形がページの中央についているしかけ絵本です。

指人形を動かしてライオンさんをおもちゃで遊ばせます。

「〇〇ちゃんはどのおもちゃで遊びたいかな?」など

お子さんの好きなものから会話を広げると待ち時間を楽しく過ごせます。

 

お話しにあきたら、やわらかい指人形でこちょこちょをして遊ぶのもおすすめです。

 

5,『ボードブック はらぺこあおむし (偕成社ボードブック)』エリック カール 著、偕成社; Illustrated版

はらぺこあおむし』は世界中に知られている穴が開いているしかけ絵本です。

うまれたばかりのあおむしは、食べ物を探しに行きます。

あおむしはどんな食べ物を食べるでしょうか?

 

ハードカバー版、大型本版、布絵本版などさまざまなタイプが販売されていますが、

こちらではボードブック版をおすすめします。

小さめでページもしっかりした素材であるため、

お子さんが穴に指をぶすっとさしても壊れにくいです。

 

あおむしと一緒にお子さんとくだものを食べるまねをするのも楽しいですよ。

 

 

しかけ絵本でちょっとした待ち時間を楽しいひと時にしてくださいね。

子どもと遊びながら読める『ゆすってごらん りんごの木』ニコ・シュテルンバウム 著

子どもと遊びながら読める『ゆすってごらん りんごの木』ニコ・シュテルンバウム 著

 


1,内容紹介

子どもとの絵本の時間は大人にとって退屈になりがち。

そんな大人の皆さんにおすすめな絵本が

参加型絵本として有名な『ゆすってごらん りんごの木』です。

 

ストーリーは簡単。

さまざまなかわいいキャラクター達次々にでてきて

読者である子どもたちにお願いします。

絵本を振ったり、絵に息を吹きかけたり、さまざまな動きをすることで、

キャラクター達の問題を解決します!

 

2,楽しみ方

お子さんのかわいい姿を見たい!

体を動かして子どももにっこり、子どものかわいい姿が見られて親もにっこり。

そんな素敵な絵本です。

カメラを向けると嫌がるお子さんも本に集中しているため、

可愛らしい姿を動画に残したい皆さんにおすすめです。

 

 

 

【0,1,2歳】あかちゃんと音の響きを楽しむ絵本5選

あかちゃんと楽しい時間を過ごしたい方へ、0歳から楽しめる絵本の紹介です。
リズミカルなことばですぐに読める絵本を5つ紹介します。
プレゼントにもおすすめです。

 

1,『じゃあじゃあびりびり(まついのりこあかちゃんの絵本)』まついのりこ 作・絵、偕成社


はっきりした色に身近なモチーフが次々と登場します。
『いぬ、わんわんわん』といったように登場する絵とオノマトペ
リズミカルに楽しめます。

ボードブックのため、あかちゃんが振り回しても破れる心配はありません。

 

2,もいもい (あかちゃん学絵本)』市原 淳 、 開 一夫 作、ディスカヴァー・トゥエンティワン


絵本づくりにあかちゃんも関わった
「あかちゃんの視線がくぎづけになる」と話題になった絵本です。
『もいもい』のリズムにあわせて、キャラクター大きくなったり小さくなったりします。

もいもいの不思議な動きにあかちゃんも釘付けになる一冊です。

 

3,『ころころ』元永 定正 さく、福音館書店

丸がころころと転がっていくシンプルな絵本です。

横に転がったり、下に転がったり、飛び上がったりする丸をお子さんと一緒に楽しみましょう。

ころころ転がるものが好きなあかちゃんにおすすめです。

 

4,『ぽぽぽぽぽ (偕成社五味太郎絵本)』五味太郎 作、偕成社

『ぽぽぽぽぽ』と音を響かせ、SLが野を越え山を越えどんどん進みます。
きつい坂道を上り『ぼぼぼぼぼ』、客車を一台忘れて『ぽぽぽぽぴ』と少し人間臭いSLを
お子さんと一緒に応援しましょう。

 

5,『まるさんかくぞう』及川 賢治(著)、竹内 繭子 (著)、文溪堂

あかちゃんが認識しやすい、シンプルな絵と言葉が次々と登場します。

『まるさんかくぞう』と登場するモチーフをひたすら読み上げる絵本です。

繰り替えしのリズムに乗って、

次はどんなモチーフが出てくるかわくわくしながら読み進められます。

 

 

ぴったりの一冊を見つけて、あかちゃんと絵本の世界を楽しんでみてくださいね。

 

以上、【0,1,2歳】あかちゃんと音の響きを楽しむ絵本5選でした。

【3,4歳~】ちょっぴり子どもに優しくなれる『おしっこちょっぴりもれたろう』感想

『おしっこちょっぴりもれたろう』ヨシタケ シンスケ 作、PHP研究所

 

 

内容紹介

主人公のぼくは、いつもトイレの後おしっこがちょっぴり漏れてしまう「おしっこちょっぴりもれたろう」。
そのことをお母さんに怒られるのが嫌で、
同じ「おしっこちょっぴりもれたろう」仲間を探しに行きます。

ところが出会ったのは、違う悩みを持った子たちばかりでした。

 

おすすめポイント

子どもが二歳の頃、親戚から「トイトレ前にトイレに興味を持ってもらえるように~

とプレゼントしてもらい読みました。

 

おしっこがもれてしまっても『ちょっぴりだから』とユーモアある主人公に

子どもは共感するようで大好きな絵本です。

 

大人の方へのおすすめポイントは、なんといっても優しいストーリーです。


タイトルからトイトレのお話しかと思われますが、

実は主人公が様々な悩みを持つ子を発見し、自分や人の悩みを受け入れていく物語です。

 

「みんな違ってみんないい」のようなきれいごとや「違うから助けないと!」といっ

押し付けはありません。

単に「みんな違うよね。困ったことあるよね。」と共感できるような内容で、

子どもと思いやりについて考えるのにぴったりです。

 

自分の子どもにはできることを求めがちですが、

「まだ難しいよね。」と子どもの気持ちを受け止める余裕ができる、そんな一冊です。

ちなみにわが家もおむつが取れ、ちょうど「おしっこちょっぴりもれたろう」になりした。

改善されるのはまだ先になりそうです。

 

 

以上、『おしっこちょっぴりもれたろう』ヨシタケ シンスケ 作、PHP研究所の紹介でした。

【3,4,5歳】大人も嬉しいおしゃれな挿絵!『あいうえおの本』安野光雅(作)をおすすめします

『あいうえおの本』 福音館書店安野光雅 作

 

 

1,内容紹介

大人である私も楽した!

美麗イラストが添えられたあいうえおを学べる絵本です。


50音をすでに知っている大人にとって、ひらがなが学べる本は退屈になりがちです。
しかしこの本は、よくあるひらがなとその頭文字に対応した絵が
みられるだけではありません。

 

木片を加工したような不思議なひらがなとメインのイラストに加え、
周りに額縁のように添えられたイラストもまた
すべて同じ頭文字です。

 

“あ”のページであれば、メインのイラストは“あんぱん”。
その周りを“あさがお”“あひる”、“ありくい”…といった
同じひらがなからはじまるイラストがずらりと並んでいます。


2,楽しみ方

メインのイラストの中にも、同じ頭文字のものがいくつも隠れていることがあります。
「この絵のもの知ってる?」「〇〇はどこにある?」といった
簡単なクイズをしながら読むと楽しめます。

絵本の最後の方に『このほんに でてくるものの てびき』があるため、
そちらを確認しながらイラストを探しても面白いですよ。

 

 

以上、おすすめの絵本『あいうえおの本』 福音館書店安野光雅 作 の紹介でした。